社会 Social
Well-being 健康で幸せな社会
ビジネスの強みである企業福利やライフマネジメント®のアドバイス力、医療保険分野における商品やサービスの開発力を活かして、健康で幸せな社会づくりを目指すWell-being向上の取組みに注力しています。
人生100年時代を歩むお客さま企業とその従業員をサポートする「健康経営アクサ式」
「健康経営アクサ式」は、通常の健康経営の範囲である健康管理・健康増進や心の健康だけではなく、夢や生きがい、ライフプランなど「社会的な健康」まで含めた「人の健康」、あるいは「企業の健康」といった「トータルな健康」を実現することを目指す企業経営者の皆さまをサポートするサービスです。アクサ生命は、従業員の皆さまのワーク・エンゲイジメントを高め、その企業の永続的な発展に寄り添います。
特徴は、従業員の皆さまの人生の目標や夢に基づいてライフマネジメント®をサポートする点です。健康を人生の目標を実現するためのツールと位置づけ内発的動機づけを促します。さらに従業員のライフプランをサポートして、将来の経済的不安への対処や、生きがい・働きがいを考え具現化する機会をご提供しています。
健康経営優良法人・大規模法人部門(ホワイト500)に9年連続で認定
アクサ生命は、優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度の「健康経営優良法人・大規模法人部門(ホワイト500)」に9年連続で認定されました。現在、下記にある「We Care」プログラムの一つ、「健康へのケア」として従業員の健康増進を目的とし、健康増進施策「Healthy You(ヘルシーユー)」を展開。また、健康診断の2次検査や特定保健指導の受診の義務化、長時間労働の抑制、禁煙などを盛り込んだ「健康管理に関するハンドブック」を制定し、従業員の健康増進をサポートしています。こうした取組みを通じて培った知見を「健康経営」の普及推進活動に活かし、企業・団体への「健康経営優良法人認定取得」支援などを実施しています。
地方自治体などとの連携協定
長崎県庁との包括連携協定締結式の模様 2024年3月
アクサ生命は健康経営、健康づくりの推進に向けた地方自治体などステークホルダーとの連携を推進しています。2024年8月末までに、75の自治体と連携協定を締結しました。また458の商工会議所 40の全国健康保険協会(協会けんぽ)支部との覚書を締結するなど、連携は着実に進展しています。
地域社会の持続的な発展と、地域の皆さまの健やかで幸せな人生の実現のため、良き「パートナー」として伴走します。
幅広い世代への「ライフマネジメント®」浸透を目指した取組み
アクサ生命では、学生から教職員、事業所や企業・団体の役職員や従業員、そして子育て世代に至るまで、幅広い世代の人生の夢や目的の実現に向けたプランニングと実行をサポートする「ライフマネジメント®コンサルティング」を提供しています。
「ライフマネジメント®」とは、「人生の目的、人生のビジョンに基づいて、将来のあるべき姿を考え、そこに至る道筋を構想し、そして、その実現に向けて、現実と向き合って進んでいくこと」です。人々の価値観や生活スタイルが個別化し、多様化する社会において、"一人ひとりが「人生を経営する」こと" が当たり前になる社会の実現を提唱する「ライフマネジメント®」の考え方が、リスクをおそれず未来に向けて前向きに歩むための一助となればと考え、アクサは社会啓発に取り組んでいます。
ライフマネジメント®でWell-beingの向上を:「人生100年時代」、子どもたちの未来をつくる教育を支援
2022年度から学習指導要領が改訂され、家計管理などを教える家庭科の授業で「資産形成」の視点に触れるよう規定されました。授業では、資金計画やリスク管理の考え方、金融商品のメリットとデメリットについても学びます。SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」のスローガンのもと、子どもたちには、社会のさまざまな側面を総合的に探究し学ぶ機会を提供することが求められています。アクサ生命は、子どもたちのお金に関する知識や判断力、金融リテラシー向上、ライフマネジメント®の実践を促すため、2018年から全国の高校や専門学校、大学への出前授業やイベント開催などにより、質の高い教育の実現、地域社会の持続可能な開発のための教育(ESD)を支援する取組みを推進しています。少子高齢化が益々進む日本において、欧米に比べてまだまだ金融教育の機会が少ない学生達にお金のことについて学べる機会を提供したいとの思いで始めた取組みであり、現在は企業、学校教職員向けに当社従業員による研修(デモンストレーション)も実施しています。
これまでの開催実績 実施校226校 生徒数37,416名(2024年4月末現在)
アクサ従業員のライフステージを幅広くサポートする「We Care」プログラム
近年実施してきた柔軟な勤務を可能とする働き方(スマートワーキング)やパートナー定義に続き、妊娠・出産・育児、DV・家庭内暴力・性暴力、家族、健康を軸に、従業員が経験する可能性の高いライフイベントでの仕事と生活の自然な両立を支える、包括的な福利厚生制度・施策「WeCare(ウィーケア)」プログラムを2024年4月に導入しました。少子高齢化や生殖補助医療による出生児・不妊治療経験者の増加、両親の育児参画、家族の介護・看護に関するニーズと仕事との両立、女性の抱える困難・女性への暴力、健康維持等、ウェルビーイングを考える上での現在進行形の課題を踏まえたもので、グローバル企業ならではの先進的な枠組みを活かした制度です。
学術研究支援(アクサリサーチファンド)
アクサグループは2008年、「環境」、「健康」、「テクノロジー」、「社会経済」に関わるリスクの理解と予防に取り組む基礎研究を支援する基金「アクサリサーチファンド」をパリに設立しました。これは人々の生活を取り巻くリスクを軽減し、保険のプロフェッショナルとしての専門的な知見を磨くことを目的とした取組みで、これまでに39か国、724プロジェクト、2億5千万ユーロを拠出しています。
Social Inclusion あたりまえに混ざり合う社会
アクサ・ホールディングス・ジャパンは、お客さまの多様なニーズに柔軟かつ機敏にお応えするために、さまざまな価値観を持った従業員を採用し、全社でダイバーシティを推進しています。また、一人ひとりが自分らしさを認められて、本来の能力を十分に発揮できるインクルーシブな職場環境づくりに努めています。さらに、多様な人々が尊重されて暮らしやすい社会の構築を目指して、社会啓発にも注力しています。
多様性を強みに変えるインクルーシブな企業カルチャーへ
従業員の行動指針として、アクサグループ共通の4つの価値「Our Value」(お客さま第一、勇気、誠実、ひとつのチーム)に基づく「Our Commitment(私たちの誓い)」を定め実践しています。特にインクルージョン&ダイバーシティ(I&D)の重要性については、「ビジネスの成功には多様性と協調性が不可欠であり、お互いの知性やサポート、そしてエネルギーを活かすことができてこそ、優れた意思決定や革新的なアイデア、そして持続的な成功を実現できる」と明確に定義し、経営陣をトップとするI&D推進体制を構築しています。また、企業カルチャーを形成する重要な要素として、アクサグループ共通の人事戦略「We Care and Dare for Progress」において、「Care(互いへの配慮)」と「Dare(挑戦)」を掲げ、従業員一人ひとりの異なる属性、価値観、経験等を活かして意見やアイデアを存分に発揮できるインクルーシブな職場環境の体制整備と各種施策を実行しています。
各部門からは、アクサの企業カルチャーを部門内に浸透させる「カルチャーアンバサダー」が毎年任命され、パーパスやビジョン、バリューに基づき、戦略計画の実行を推進する役割を担います。さらに、従業員の声を経営に反映させる継続的な取組みとして、毎年複数回の従業員意識調査を実施しており、従業員の満足度を測るとともに、アクサの企業カルチャーの発展を定点観測しています。
ERG(Employee Resource Group/従業員ネットワーク)
ERGとは、特定の属性を持つ従業員と、それに関心のある従業員が自発的に集まって組織するグループです。情報交換やネットワーキングにより、その属性に特有の課題をメンバー同士で共有するほか、ERGメンバー以外に向けた認知・意識向上イベント等を開催しています。会社のインクルージョン&ダイバーシティを従業員自らが推進するしくみとして勤務時間内の活動を認めるなど、会社のサポートを受けながら現在7つのERGが社内外で活動しています。2024年に開催されたERG関連のイベント数は約70件、参加した従業員の延べ人数は約2,700名におよび、インクルーシブな職場づくりに貢献しています。
インクルージョン&ダイバーシティを推進するERGのガバナンス体制
女性の活躍を後押しする職場づくり
アクサジャパンは、管理職層全体の女性比率の推移を注視しており、女性活躍を推進するための各種施策を実施しています。これは女性従業員のみを対象とした施策に留まらず、全管理職を対象として毎年9月にジェンダーダイバーシティに関する知見を高めるための全社アクションとして「インクルージョン・カンファレンス」を開催しており、2024年は、外部有識者を招聘して女性の活躍と日本におけるこれまでの社会背景等をテーマに基調講演を行うとともに、全管理職が女性活躍を自ら推進するためのコミットメント(実行宣言)を策定しました。また、毎年3月に「国際女性デー」を記念する全社イベントを開催しており、2025年はさまざまなキャリアを歩む従業員がパネリストとして登壇し、自分らしいキャリア形成等についてオンラインでディスカッションを行い、全国各地の従業員が参加しました。さらにアクサ生命は、「子育てサポート企業」として厚生労働大臣の認定「プラチナくるみん」、アクサ損害保険は「くるみん」、また同じく女性の活躍に関する取り組みの実施状況が優良な企業としてアクサ生命、アクサ損害保険ともに「えるぼし」の認定を受けています。このような、女性が活躍しやすい組織づくりを通して、多様な属性の人材が働きやすく、そして働きがいのあるインクルーシブな職場づくりを目指しています。
ジェンダー差別のない職場・社会に向けて
アクサジャパンは、性の多様性を尊重する取組みの一環として毎年5月に「ホモフォビア、トランスフォビア、バイフォビアに反対する国際デー」を記念して、LGBTQ+インクルージョンを推進する全社イベントを開催しています。2025年は、LGBTQ+当事者とアライで構成するERG「AXA Pride Japan」が、LGBTQ+に関する社会環境の変遷とアクサジャパンの取組みを学ぶためのオンラインイベントを行い、全国各地の従業員が参加して、一人ひとりができる行動について考える機会となりました。また、東京以外の拠点での啓蒙活動にも取り組んでおり、2024年12月には長崎県主催の「性の多様性の理解啓発イベント」に協賛し、当事者のお客さまを対象としたライフマネジメント®相談会を行いました。
新卒採用においては、応募する学生に性別の記入や顔写真の提出を求めておらず、従業員に通称名での勤務を認めているほか、就業規則における家族の定義を内縁関係やパートナーシップに基づくものに拡大しています。
社内の福利厚生制度の利用にあたってパートナーシップ証明が必要な場合は、一般社団法人Famieeが発行する「パートナーシップ証明書」や、自治体が発行するパートナーシップ宣誓制度による証明書を利用することが可能です。このような社内外での活動が評価され、企業のLGBTQ+に対する取組みの指標である「PRIDE指標」において、最高位である「ゴールド」を2020年以降継続的に取得しています。
障害の有無にかかわらず誰もが活躍できる職場環境
ERG主催 手話ランチの様子
アクサジャパンは、障害の有無にかかわらず誰もが活躍できる職場づくりを目指しています。入社後はニーズに合わせて細やかな面談を行い、社外支援機関との連携による定着・キャリア形成支援等を実施して、それぞれの強みを発揮しています。会議では手話によるコミュニケーションが日常的に行われ、聴覚の障害にかかわらずお互いに歩み寄れるインクルーシブな職場づくりへの貢献を目的に活動しているERGが、定期的にイベントを開催しています。さらに、さまざまな障害特性を持った従業員が活躍できる職場環境の実現のために、室内農園での就労スキームを導入しました。本農園で収穫した野菜は、従業員に提供するとともに、東京都港区の子ども食堂が実施するフードパントリーを通じて、支援が必要な方々にも無料で提供しています。
柔軟な働き方「スマートワーキング」を実践
アクサジャパンは、業務特性や必要性に応じて、在宅勤務・オフィス勤務・時差出勤・直行直帰といった働き方を適切に組み合わせる柔軟な働き方「スマートワーキング」を実践しており、全社共通の運用方針として、オフィス勤務を週2日以上かつ月の勤務日の半数以上とし、一定の頻度のオフィス勤務日数を確保して、オフィスでともに過ごすことでお互いからの学びを高めるとともに、イノベーションを生み出す機会として活用しています。各チームは、業務特性や状況に応じて最適な「チーム・アグリーメント(チームで合意した働き方)」を定め、チームに新しいメンバーがいる場合には、直接会う機会を増やし、新しいメンバーが早期に職務を本格稼働できるようサポートし、必要に応じて一定期間バディ(新しいメンバーの相談相手)の配置等を行っています。また、自分のチームだけではなく、チームを超えたメンバーとのつながりを重視しています。
スマートワーキングを通してアクサは、それぞれの働き方の利点を最大限に活かし、仕事の効率化やお客さま対応の充実を図るとともに、ウェルビーイング向上を目指しています。
ブラインドサッカーの支援
©JBFA/H.Wanibe
2006年から日本ブラインドサッカー協会と協働してソーシャルインクルージョンの取組みを継続し、大会などへの従業員ボランティアの派遣のほか、プレー環境の整備や選手の雇用、ブラインドサッカーの普及に向けた認知向上活動に取り組んでいます。2013年からは日本選手権を「アクサブレイブカップ」としてサポートし、あたりまえに混ざり合う社会の構築を目指す社会啓発に取り組んでいます。また、2017年から「アクサ地域リーダープログラムwithブラサカ」をスタートし、全国にブラインドサッカーチームの裾野を継続的に広げていくための取組みも続けています。
シャイン・オン!キッズとのパートナーシップ
アクサは、病気と闘う子どもたちやご家族の皆さまが心からの笑顔で過ごせるようにとの想いで、神奈川県立こども医療センターに入院している子どもたちに寄り添うホスピタル・ファシリティドッグ®*の支援を、認定NPO法人シャイン・オン・キッズを通して2018年から続けています。これまでに、入院中の子どもたちを励ますためにホスピタル・ファシリティドッグ®のアニーが登場するオリジナル絵本を制作、また、アニーに会えないときでも寄り添っていることを感じてもらえるようにアニーのぬいぐるみを贈るなど、子どもたちに笑顔を届けるための取組みを行ってきました。2024年には、アクサの従業員やご家族、ご友人、ビジネスパートナー、そしてアニーと、アニーに励まされながら治療を受けて退院した子どもたちとそのご家族が集まり、入院中の子どもたちや活動を応援するため、「ファシリティドッグ応援プロジェクト」と題したチャリティラン&ウォークを開催しました。
*ホスピタル・ファシリティドッグ®は認定NPO法人シャイン・オン・キッズの登録商標です。
Resilient Society しなやかなで強靭な地域社会
過去の災害から学び、リスクを理解し、地域社会の持続的発展に資する取組みを推進することは、保険会社の重要な使命であり、未来への投資であると考えています。
復興支援 寄付キャンペーン「みらいをつくろう」
東日本大震災の被災地を支援するために、2011年から継続して寄付キャンペーンを実施し、日本ユネスコ協会連盟を通じて被災地のみらいを担う子どもたちの就学支援などを行っています。
自然災害の被災地域への支援
アクサ生命は、災害救助法が適用された地域に対して、「被災地域のご契約者さまに対する保険金・給付金支払に関する特別取扱」、「被災地サポートのための社内ボランティアスタッフ派遣」、「アクサ ジャパン グループからの義援金」、および「社員からの寄付に会社がマッチングファンドを拠出する募金活動」を行っています。2024年2月には「令和6年能登半島地震」の災害により被災した地域の中小企業の復興を支援する商工会議所および商工会議所連合会等に義援金900万円を寄付いたしました。
こども起業体験プログラム「ジュニアエコノミーカレッジ」
小学生の起業体験プログラム「ジュニアエコノミーカレッジ」は、中小企業の事業承継・後継者確保に対する経営者の危機感がきっかけとなり、2000年に福島県の会津若松商工会議所青年部が発起したプロジェクトです。アクサ生命は2011年より当プロジェクトの全国展開を支援しています。
アクサ ユネスコ協会減災教育プログラム
復興支援 寄付キャンペーン「みらいをつくろう」の寄付金の一部を、「アクサ ユネスコ協会減災教育プログラム」に拠出しています。減災教育に取り組む教員を全国から気仙沼市に集め、実地研修会を通じて減災に関するさまざまな知見をお伝えし、各学校の活動を助成することで、東日本大震災から得た教訓を全国に伝え、次世代の命を守る授業に取り入れ、子どもたちに伝えていく取組みをサポートしています。
「アクサレディスゴルフトーナメントin MIYAZAKI」
2013年から「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」に特別協賛しています。宮崎経済の活性化支援、東日本大震災の復興支援を目的としたもので、「みらいをつくろう」のコンセプトのもと、子どもたちの明るいみらいづくりを応援するさまざまな関連イベントも実施しています。本大会から東日本大震災で被災した宮城県、岩手県、福島県の子どもたちの就学支援のために、これまでに約1億円が寄贈されました。
アクサ生命のSDGsガイド
アクサは、 2010年にCRを経営戦略に組み込み、ビジネスの強みを活かして社会的課題を解決し、地域社会のサステナビリティを高める取組みを推進してきました。持続可能な社会の発展を目指して、国連や国際的なNGOとも連帯し、社会的課題の解決に向けグロー バルかつ地域に根差した取組みを推進しています。アクサは民間企業として国連のSDGsの目標達成を支援しています。