アクサの目指すところ:LGBTQ+コミュニティと寄り添うために

アクサのLGBTQ+に関する取り組み

アクサは、日々変化するお客さまのニーズや社会的課題に対して「すべての人々のより良い未来のために。私たちはみなさんの大切なものを守ります。」というパーパス(存在意義)のもと、すべての従業員が属性にかかわらず経験や知恵を活かすことができる企業文化の醸成を、グループ一丸となって推進しています。

その一環として、アクサ・ホールディングス・ジャパン 公式ホームページにLGBTQ+当事者のお客さまへの生命保険のお手続きQ&Aや、フィナンシャルプランアドバイザーによるインタビューを掲載し、LGBTQ+当事者の方が日々の生活を安心して過ごせるよう支援する取り組みを強化してきました。

職場環境整備においては、アクサ生命ならびにアクサダイレクトにおいて、就業規則上の配偶者・結婚の定義を公的な婚姻相手のみならず、内縁関係やパートナーシップに基づくものを含めるとしています。また、2社の職場におけるハラスメント防止ガイドラインにSOGI(性的指向や性自認)ハラスメントに関する項目を追加しています。また、多様な家族形態があたりまえのように認められる社会の実現を目的とする一般社団法人Famieeへ賛同し、Famieeが発行する同性パートナーのための「パートナーシップ証明書」を、従業員の福利厚生制度利用時の証明書として採用しているほか、自治体のパートナーシップ宣誓制度の受領証・登録証等の採用も開始しています。あわせて LGBTQ+当事者とアライからなる従業員グループの企画による定例ミーティングや勉強会、イベントを通じて啓発活動を行っています。「東京レインボープライド」には2017年より参加しています。

CEOからのメッセージ

すべての人々のより良い未来のために。私たちはみなさんの大切なものを守ります。

アクサ・ホールディングス・ジャパン株式会社
代表取締役社長兼CEO
アクサ生命保険株式会社
代表取締役社長兼CEO
安渕 聖司

私は、本業である経営の他に、さまざまな社会活動を支援したり、活動に参加したりしていますが、大きな方向性としては、「誰でも居場所があって、機会が平等で、精神的・肉体的・社会的に健康に暮らせる社会」の実現を目指しています。だから男性も女性もLGBTQ+も、高齢者も若者も子どもも、障害者も、日本人も外国人も、みんながあたりまえに混ざり合える場を、企業でも社会でも作っていきたいのです。

私は、2013年から、LGBTQ+のアライとして活動を始めましたが、これはLGBTQ+が「見えないマイノリティ」であるがゆえに、軽視され、支援者が少なすぎると思ったからでした。まずは、私が宣言してサポートしようと一歩踏み出したのです。そして、当事者から教わり、ネットワークを広げた結果、様々な主張の機会をいただくことが出来ました。また、これまでの活動に加えて、LGBTQ+当事者とアライの従業員グループ「アクサ・プライド・ジャパン」から推薦してもらったおかげで、英国のインクルージョン&ダイバーシティ推進団体であるINvolve社が主催する「アウトスタンディング LGBTQ+ロールモデルリスト」において、2020年から2022年にかけて3年連続でのトップ10アライエグゼクティブに選定され、2023年にはロールモデルとして殿堂入りするという大変光栄な評価をいただいています。また、LGBTQ+の方々が働きやすい環境作りが評価され、2022年には、アクサ・ホールディングス・ジャパン株式会社傘下の3社がLGBTQ+への取り組みの評価指標「PRIDE 指標」※において、最高位の「ゴールド」を同時に取得しました。これらを大きな励みとして、これからも、よりインクルーシブな職場と社会を実現すべく、活動を続けて行きます。

ぜひ皆さんもアクサジャパンと共に、一人ひとりが自分らしさを発揮できる社会を目指しましょう!

  • 任意団体「work with Pride」が、企業・団体などの枠組みを超えて、LGBTQ+の方々が働きやすい職場づくりを日本で実現することを目指し、2016年6月に策定した指標。

アクサの取り組み:LGBTQ+当事者のお客さまへ

アクサ生命では、同性パートナーの方を、証明書不要で、死亡保険金受取人や指定代理請求人にご指定が可能で、性別変更を含めたお手続きについて、匿名のままお客さまがテキストで質問を入力いただくと自動的にテキストで回答を行うチャットボットをご提供しています。スタッフが電話で応対するカスタマーサービスでは、全てのお客さまに誠実に傾聴・応対する人材の質の維持・向上に継続的に努めており、“とても自然に公平に応対してくれた” というお声もいただいています。

また、アクサダイレクトでも、「アクサダイレクト総合自動車保険」の契約を対象に、同性パートナーを「配偶者」としてお引き受けできるようにしています。

アクサは今後も多様なお客さまの声やニーズにお応えし、インクルーシブな社会を目指してさまざまな改善活動や取り組みを続けてまいります。

生命保険のご契約手続きの際にご安心いただけるように

執行役員カスタマーサービス本部長兼札幌本社長
野島 崇

アクサ生命では、「すべての人々のより良い未来のために。私たちはみなさんの大切なものを守ります。」というパーパス(存在意義)のもと、医療・介護・資産形成に関するニーズに照らし、お客さまに寄り添う保険商品・関連サービスの提案・提供を行っています。

すべての人々のために、ということは、多様なお客さまそれぞれの満足のために、傾聴し、専門性を伴う最適なアドバイスや価値提供を行いつづけることと考えています。

また、お客さまの満足は、便利、簡単、早い、そして納得感といった要素に分解することもできます。

当然ながら、LGBTQ+の方々へも、十分に納得感を伴う満足をさらに提供できるよう、常にお客さまサービスの見直しや変革を行ってまいります。


フィナンシャルプランアドバイザー(FA)による
ライフマネジメント®プラン作成

アクサ生命の取り組み:LGBTQ+当事者のお客さまと未来を見据えた計画作成(ライフマネジメント®)

アクサ生命では、「すべての人々のより良い未来のために。私たちはみなさんの大切なものを守ります。」というパーパス(存在意義)のもと、お客さまの多様なライフスタイルに応じたライフマネジメント®プラン作成をお手伝いしています。

法的保障が乏しい同性カップルの「家族」の備え方
アクサ生命(「人生100年の歩き方」 2020年3月18日記事より抜粋)

日本では同性婚が法的にはまだ認められていないため、男性と男性、女性と女性の同性同士のカップルが、男女のカップルと同様の公的保障を受けられない場面は多数あります。

一方で、2015年には渋谷区と世田谷区が、同性カップルに対しても、異性カップルと同じ公的サービスを提供することを保障する、「同性パートナーシップ制度」を開始しました。これが徐々に全国に広がり、現在では全国10以上の自治体が導入しています。2019年には、同性婚を法的に認めることを求めた裁判も始まりました。

令和においては、「男女」に限らない、多様なセクシャリティのパートナーシップが社会によって認知されるようになり、公的な保障も広がるかもしれません。 しかし、今現在、特に意識しておいたほうが良い点はどのようなものがあるのでしょうか。

アクサ生命
エグゼクティブフィナンシャルプランアドバイザー
野村 茂樹

―現時点において、同性カップルの方が「もしも」のときに直面しうる困難はどのようなものがあるでしょうか?

野村:同性カップルの方々の場合、どちらかが亡くなったとき、現状は、基本的に相手の方へ遺族年金は支給されません。保険金の受け取りも、「第三者受け取り」にあたるため、指定はできても、金額の上限がついています。たとえば、お子さんを代理出産等で授かったような場合も、公的保障に頼れない部分が出てくるかもしれません。 個人的には、公的にも民間でも、環境が整備されていくことを願っています。一方で、私たちが現在行なっている「お一人おひとりの夢や理想をふまえて、個別にご提案をしていく」という大前提は変わりません。そのお二人、あるいは家族が、今後どうなっていきたいかを大切にしてライフマネジメント®プランを作っていく、という点においては、同性カップルでも異性カップルでも、どのような家族のかたちであっても同じことです。

ライフマネジメント®とは?

アクサ生命が提唱する「ライフマネジメント®」とは、家計を最小単位の経営と捉え、「どういう人生理念を持って、どのように生きていきたいのか」というビジョンを設定した上で、その実現に向けたアクションプランを立て実行し、自分自身の人生を経営することです。
一般的に社会的存在意義が高く、人々に尊敬される会社の多くは、経営理念やビジョンを掲げ、全従業員がそれらの実現を目指し、または価値観を共有し活動しています。アクサ生命ではこの優れた企業経営の手法を個人の人生設計にも必要な概念と捉え、人生を経営することの実践を目指しています。


アクサ:LGBTQ+当事者とアライがワンチームで働く職場

アクサ プライド ジャパン

「アクサ・プライド・ジャパン」(以下APJ)というLGBTQ+当事者とアライ(理解者)の従業員によるネットワークを設け、さまざまなSOGI(性的指向/性自認/性表現)の従業員が自分らしく働き、生活できる事を目指しています。
当ネットワークは2017年にアクサ生命で発足。少しずつグループ会社へ賛同の輪を広げていくとともに、当事者個々人の状況(カミングアウトの有無等)を尊重し、ネットワークに参加していないLGBTQ+当事者のためにもなるような活動をしています。

具体的には、LGBTQ+への理解と賛同を表明するステッカーの社内配布やゲストスピーカーを招いた勉強会の実施、東京レインボープライドへの参加等を通し、社内外への理解を広めています。
ネットワークに参加している当事者の声をもとに、同性カップルでも男女の結婚時と同等の婚姻休暇や慶弔金が支給されるように社内制度を見直したり、コンサルティングツールの性別表記の見直しを検討したりと、目に見える改善も実現しています。

アクサで働く従業員の声を紹介します

アクサ社員(LGBTQ+当事者)

入社から少し経つまでは直属の上司以外にカミングアウトできず、また一人だけかもしれない、自分がゲイだとしてもからかわれるかもしれないと思っていた矢先、社内ポスターでTRP参加の告知があり、この従業員グループを知り、何かできるきっかけになるかもしれないと参加しました。

社長と一緒に参加したTRPは今でも印象に深く残っています。当事者として思うことや感じることをグループ内の当事者・アライの皆さんと共有し、心身ともにバランスの取れる働き方や職場づくり、お客さま目線での発見・提案などをランチ会やミーティング形式で行っています。生命保険会社としてお客さまへ同性同士のプランニングが実際に選択できるようになったり、従業員向け福利厚生でも表記変更が行われたり、小さい声でも少しずつ変わっていくことが活動に参加していて嬉しい瞬間です。

アクサ社員(アライ)

APJの会合にたまたま参加し、同僚が当事者だと知りました。後日、生命保険の手続きでお困りのことが無いかアクサの1人のお客さまとしてのニーズを伺いたいとお願いしました。
その際に、「金融機関のコールセンターへ電話する際は、どの会社であっても、相談事について心理的安全性の点で、電話を掛けること自体を大きく躊躇う」と伺い、そのストレスの深刻さに改めて、これまでの自分の無知を大変恥ずかしく思いました。暴露の恐れなく情報を集める方法が欲しいとのご意見を伺い、関係部署と協力し、サービス準備を行ないました。
これからも継続して改善を繰り返し、お客さまに安心を届けられるように努めていこうと思います。

アクサ社員(LGBTQ+当事者)

私はセクシャリティ(ゲイ)についてカミングアウトすることは考えず、アクサに入社しました。よりチームメンバーと良い関係を築きたいと思うようになり当時の上司に相談しカミングアウトしました。
きっかけは社内にある従業員グループAPJのことをその上司から教えていただき、リーダーの方と直接お話ししたことでした。活動の中で、リーダーの当事者としての声をより多くの従業員に伝える姿勢に感動しました。たくさんの方との出会い、同じ境遇の従業員や社内アライの方々に出会えたこと、そして賛同してくれる役員の存在が、私が持っていた「ゲイとして社会で働く」というbiasを覆してくれました。今では自尊心をもって働くよう心がけています。

アクサ社員(アライ)

かつて在籍した部署の全体会議でAPJの宣伝活動をした同僚がいました。「APJのリーダーを務めることになりました○○です。僕ゲイなんですけど~」と自己紹介し、続いてパートナーと結婚式を挙げるために長期休暇取得を自分の上司に相談して快諾してもらったことを説明し、自分がいかに理解をしてもらえ恵まれている環境で仕事をしていると話していた姿がとても印象に残っています。
生命保険会社としてお客さまへ同性パートナー同士でのライフマネジメント®をご提案できるようにシステム変更がされ、多様なお客さまのニーズにお応えできるようになったのはとても誇らしいことです。


アクサに関する記事&アクサからのプレスリリース

2023年11月10日
2023年4月14日
2022年11月11日
2022年4月15日
2021年11月11日
2021年4月13日
2021年1月20日
2020年11月11日
2020年4月24日
2020年3月16日
2019年6月7日
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