Works Interview

常に“ひとつのチーム”で
動いている
アクサを
誇りに思う

人事 タレントアクイジションCOE

E.K
2007年入社

周囲のサポートを受けながら着実に成長を実感

私は2007年4月にアクサに入社しました。在学中、夏休みに受けた実習を通じて、ろう者(聴覚障害者)が多い職場環境であることや先輩たちの温かい支援に触れて「ここで働きたい」と強く思いました。面接時には手話通訳が常にそばにいてくれ、入社後の夕礼でも手話通訳がついているという環境に感動したのを覚えています。

入社後は、社内外の郵便物を集配する郵便チームで2年間働きました。郵便、印刷、帳票業務をそれぞれ経験し、最終的に郵便部署を希望して配属されました。非常に多くの集配先があり覚えるのは大変でしたが、その仕事をこなせるようになる過程がとても楽しく、時間内に処理できるよう工夫することが自分に合っていると感じました。この部署では、ろう者の先輩から直接教わることができ、引き継ぎなどのコミュニケーションも非常にスムーズで、チームのみなさんとも助け合いながら、予想される事態を未然に防ぐことを考えて業務を進めることができるようになりました。

その後、約9年間総務に携わり、社員証や社用車管理、通訳機の貸し出し、会議室の予約、機密情報の文書管理など多岐にわたる業務を担当しました。多くのタスクがあり、優先順位をつけて処理する能力が身につき、さまざまな業務を自分で管理する力を養えたと思います。落ち込むこともありましたが、周囲のサポートを受けながら乗り越えてきたと思います。特に「継続は力なり」という言葉を実感し、当時の上司からの励ましの言葉が私を支えてくれたことも大きかったです。

それから人事へ異動になり、現在は採用に関わる部署で契約社員や派遣社員の管理、定年再雇用など、幅広い業務を担当しています。これまでの定型業務とは違い、採用業務は臨機応変な対応力が求められる仕事ですので、最初は自分に務まるのか不安に感じることもありましたが、イレギュラーな事態にも対処する中で、コミュニケーション能力も向上したと感じています。

ERGから提案した意見がアクサのサービスに

アクサにはEmployee Resource Group(ERG/従業員ネットワーク)という、特定の属性を持つ従業員と、それに関心のある従業員が自発的に集まって組織するグループがあります。実は、チーム内で手話ランチを開催していたことがきっかけで、2017年に「Deaf Sign Language」というろう者と聴者がお互い歩み寄れるインクルーシブな職場づくりに貢献するERGを立ち上げた経験があります。当初はチームメンバーと気軽に「今日は疲れたね」といった会話ができたらいいなと思い、手話ランチを始めたのがきっかけでした。それが社内で評判になり、チームの垣根を超えて他部門からも参加者が集まるようになりました。やがてEGRのグループを立ち上げてみないかと声をかけてもらえるようになりました。今では会社のサポートを受けながら、社内での啓発活動やお客さまへのサービス向上の提案も行っています。

アクサでは耳や言葉のご不自由なお客さま専用のご連絡窓口である「手話・筆談サービス」を設置しています。このサービスを開始するまでは、お客さまからのご連絡窓口はお電話かお問い合わせフォームのどちらかでしたが、従業員だけでなくお客さまに対してもインクルージョン&ダイバーシティを体現したいと考え、ビデオ通話を通じてスムーズにご契約手続きやお問い合せをしていただけるサービスをERGとして提案しました。ERGのスポンサーである役員から「是非やろう」という力強い言葉をもらい、提案からわずか3ヶ月でサービス提供が実現しました。この取組みが評価され、会社や社会に良いインパクトをもたらした従業員に贈られる社内表彰、コミットメント・アワードを受賞することができました。

自分に何ができるかを考え、発信し続けていく

ERGを立ち上げたときは試行錯誤しながらのスタートでしたが、メンバーと話し合いながら手話関連のイベントを通じて部門を超えたつながりが深まりました。現在、これらのイベントはコミュニケーションの場として活用されています。ERGの活動は会社全体で力を入れていて、従業員全員が「互いに何ができるか」を考え、自然な形で分かり合える環境づくりにもつながっていると感じています。また、手話通訳が常時在籍しているなど物理的な面でも情報保障が確保されているため、従業員全員が同時に同じ場所で一緒に会議や研修に参加することができるのは、当たり前のようで実はとても素晴らしいことだと思います。

振り返ってみると、アクサに入社してからさまざまなことにチャレンジすることができ、それらの経験すべてが私を大きく成長させてくれました。とても1人では成し遂げられないことも、周囲の人々からのサポートのおかげでこれまでやってこれたと実感しています。これからも当事者の目線を大切にし、声を上げることで、社内外のサービス向上に貢献していきたいと考えています。

※ 部署名や掲載記事の内容は、取材当時のものです。
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